健康診断で見つかりにくいがん

このページでは、一般的な健康診断では見つけにくいが人間ドックを受けることで見つかる確率が高くなるがんについて解説しています。

がんのアプローチ 健康診断と人間ドックの違いとは

なぜ、健康診断では見つからないがんが、人間ドックでは見つけやすくなるのでしょうか。それには、検査項目の違いに原因があります。

健康診断と人間ドックの違いについては、なんとなく知ってはいるけれどきちんとした定義は知らない人がほとんどでしょう。

簡単に言うと、健康診断という大きなくくりの中に、より細かく検査を行う人間ドックが含まれていると考えるといいでしょう。どちらを選ぶかは受診者が決めることができます。

そもそも国が力を入れている一般健康診断は根本に生活習慣病の予防や早期発見を目的としています。したがって一般健康診断では、主に5大がんといわれる胃がん、肺がん、大腸がん、子宮がん、乳がんの発見に焦点を当てた検診内容となっています。

しかし、膵臓がんのように、近年日本で増加しているにも関わらず(消化器がんによる死亡の第5位)集団検診の方法が確立されていないがんは、国や自治体の行なう一般健康診断では検査されていません。

人間ドックはもっと幅広い病気や異常の発見を目的としています。したがって一般健診と比べても検査の数はかなり多く時間もかかりますし、費用もそれだけ高額になります。ただ、人間ドックは一般健診では見落としてしまいがちながんを発見するために大変有効な手段といえます。がんは全身の至る所にできる可能性を持っています。初期の段階では症状をほとんど感じないことが多いため早期発見が大変重要だといわれています。こういった隠れたがんを見つけるためには、さまざまな検査を一括して行う人間ドックを受けることをおすすめします。

健診でがんが見落とされてしまったケースも

2018年6月に、都内の肺がん検診でがんの見落としがありました。胸部レントゲン検査による診断で、異常なしと診断されていたにもかかわらず3ヶ月後に緊急搬送され、治療を続けたものの死亡に至ってしまったそうです。

自治体で行われている検診で、委託されたクリニックでチェック体制が甘くなっていたことが問題となっていたようです。検診を受ける人数が増加してきたことに伴い、本来は自治体の医師会が行うべき2次判定を同じクリニック内で済ませていたと言われています。

都内だけでなく、千葉県でも同様の見落としが見られていました。CTによる画像診断で、専門外のがんについて確認が不足していたことが原因と考えられています。こちらも対象の患者さんが死亡しており、見落としによる治療の遅れが指摘されています。

どちらもあってはならない事故ですが、検診を受ける方の数が増えることでこういったケースが見られてしまっています。各病院については再発防止に努めていますが、やはり検査に関しては安心して受けられるようにするべきでしょう。

自治体で行われる検診は非常に安価なため、受診者も増える傾向にあります。人間ドックであれば、事前予約で一日に受診できる人数が決まっていることも多く、受診者の人数増加による確認不足などが引き起こされる可能性は低いと考えられます。検診に比べて検査内容が充実している場合も多く、複合的に判断できる良さもあります。

見落としを防ぐためには、人間ドックを受けるパターンと、自治体の検診を受けた上でCTや胃カメラなど、オプション検査を別クリニックで受けるという方法もあります。複数のクリニックで受診することで、見落としのリスクを軽減することができます。不安がある場合は事前に検査項目について確認し、精密な検査を受けることができるかをチェックしておくのがよいでしょう。

人間ドックで見つかるがん

健康診断でもいろいろながんが見つかることがありますが、特に人間ドックでは食道がん、腎がん、甲状腺がん、膀胱がん、膵臓がんなどが見つかります

発見率そのものは1000人に2.4人と少ないように思えますが、国の健診と比べるとかなり確率は高いといえます。人間ドックの基本検査に入っている超音波検査では、膵がんなどがかなりの高確率で見つかると言われています。

膵臓がんは、最も「見つかりにくく、治りにくい」がんの一つとして知られており、症状が現れるときには治療が難しい段階になっている場合が多いといわれています。そのため、膵臓がんを早期発見するためには、自主的に人間ドックを受信することが、現在ではいちばん現実的な対策です。

健診でも見つかる胃がんは人間ドックでは7割が早期に見つかっており、又注申すべき点は定期的に人間ドックを受けている人ほど早期発見の確率が高くなるということです。

また、同じく人間ドックの基本検査であるPSAという血液検査では前立腺がんの発見も可能になります。

がんは予測せず進行していることもある恐ろしい病気です。早期発見の重要性は常に叫ばれています。是非一般健診で満足せず定期的に人間ドックを受けて早期発見のチャンスをしっかりつかんでおきましょう。

 

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