PET検診

全身のがんの、ごく早期段階での発見に役立つとされているPET検診について、腫瘍マーカーとの違いや特徴などを解説します。

PETがん検診の特徴とは

誰もが一番恐れているがんを発見するために行う検査のひとつがPET検診です。

そもそもPETとは陽電子放射線断層撮影のことをいいます。一般的な画像診断ではがんが形を成してはじめてわかるものです。また何らかの症状がおこってから検査に行くことも多いでしょう。そうなるとがんはある程度進行しているケースも少なくありません。

PETで検診は、がんを細胞レベルで見つけ出すことを目的としています。がん細胞だけに反応する薬剤を点滴で体内に注入して、それを画像化できる機械で撮影を行います。以前は全国でも限られた医療機関しか導入しておらず非常に高額でしたが、最近では受けられるクリニックもかなり増えてきました。既に欧米ではがんの早期発見のためにPET診断は積極的に行われているようです。

他のがん検査との違いとは

人間ドックでも行われる腫瘍マーカーは、血液検査でがんの有無を調べることができます。

これは、がん細胞が特殊な物質を放出することを利用して血液検査によってその物質の数値を図り、どこにがんがあるのかをある程度特定することができます。

ただし、腫瘍マーカーはがんがある程度成長しなければ特定するほどの数値を得られなかったり、また現在ではおもにがんの治療後の再発の有無や経過の確認のために行われることが多いようです。

それに対しPET検診では、まだがんとしての形を成すほど成長していない細胞の段階で見つけることができる優れものです。細胞レベルでがんを発見できれば、早期治療も可能になり生存率はぐんとアップします。

したがって腫瘍マーカーが治療後などの主に使われるのに対してPETは予防や早期発見のための検査と考えるといいでしょう。

また、これまでの検査では痛みや不快感を伴うものも少なくありませんでしたが、PETは注射を1本打つだけで機械の中に入り検査を行うだけですから負担もかなり軽くなりました。一度の検査でほぼ全身のスクリーニング(ふるい出し)ができて結果を待つ時間も少なくて済みます。

がんに不安のある人にはオススメの検査といえますが、中には発見の難しいがんもありますので100%とはいえないようです。万全を期すためには、PETがん検診と他の検査と並行して行うことをおすすめします。

PET検査とCT検査を同時に行う「PET-CT検査」を徹底解説

PET-CT検査は、PET検査とCT検査を同時に行うがん検査です。これまでのPET検査ではがん細胞にマーカーをつけて、その画像を医師が判断して、がん検診を行っていました。

しかし、PET検査の画像だけでは正確な悪性腫瘍を見極めることはとても難しいのです。その場合、CT検査も同時に行うことでがん検査の精度を高めることが可能になります。

PET-CT検査は2つの画像で同時に判断可能!

PET-CT検査では、PET検査とCT検査の画像を同時に見ることができます。今までのPET検査の画像だけでは正確ながん細胞の判断が難しいので、CT画像を組み合わせて、より多角的にPET検査を行う最新のがん検査技術です。

PET-CT検査は具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

PET-CT検査を行う4つのメリット

PET-CT検査には、主に以下のような4つのメリットがあります。

  1. 患者さんへの体の負担が少ない
  2. 検査時間が短い
  3. 全身のがん細胞チェックしてくれる
  4. CT画像を同時にみることで精度の高いがん検査が可能

PET-CT検査はPET検査よりも正確にがん細胞を見極めことが可能です。注射を一本打つだけで、短時間で検査が終わります。CT画像を同時に見ることで、PET検査の精度を向上することができます。

PET-CT検査の2つのデメリット

一方、PET-CT検査には以下のようなデメリットも存在しています。

  1. 被ばく量が増える
  2. 全てのがんにマーカーを付けることが難しい

PET-CTはCTスキャンを同時に行うので、被ばく量も増えます。特に妊婦の方は、胎児に悪影響を及ぼす可能性があるので、妊婦の方はPET-CT検査を受けることはできません。

もう1つのデメリットは、がんの種類によっては、マーキングが難しいということです。

PET-CT検査では、ブドウ糖を含んだ「FDG」という検査薬を体内に入れて、がん細胞にマーキングをします。

がん細胞は通常の細胞に比べて、ブドウ糖を多く吸収するという性質を持っており、この性質を利用してPET検査が行われています。

しかし、がん細胞のなかには、FDGが効かないものがあります。白血病や脳腫瘍、悪性度が低いびまん性がんなどは、PET検査ではマーキングが難しいとされています。

しかし大まかにいって、デメリットはあるとはいえ、PET-C検査が優れたがん検診なのは間違いないでしょう。

特定の病気を抱えていれば、PET-CT検査でも保険が適用される

2010年4月から、PET-CT検査の保険が適用されました。しかし、保険適用には条件があり、特定の病気を抱えている方に適用されます。主な適用条件になる病気は以下の通りです。

  • 悪性腫瘍(早期胃がんを除く)
  • 他の画像診断により病気診断、移転・再発の診断が確定できない方の場合。

  • てんかん
  • 難治性部分てんかんで外科切除が必要とされる方の場合。

  • 虚血性心疾患
  • 虚血性心疾患による心不全患者で、心筋組織のバイアリビティ診断が必要とされる方の場合。ただし、通常の心筋血流シンチグラフィで判断が困難な場合に限ります。

上記で挙げた項目に当てはまれば、PRT-CT検査にも国民健康保険が適用されます。がんにつながる可能性のある特定の病気を持っていれば、PRT-CT検査でも保険が適用されて割安に検査を受けることができるので、うまく活用しましょう。

がんは早期治療が重要なので、人間ドックを受ける方は、PRT-CT検査でがん検診を行うことをおすすめします。

人間ドックの
メインイベント

「内視鏡検査」の
基礎知識

PAGE TOP