30代女性
このページでは、人間ドックの受診を考え始める30代女性のために、検査で見つかりやすい病気とその予防のポイントを解説していきます。
30代女性が人間ドックで見つかりやすい病気
女性で人間ドックを受診するのは30代以降の年齢がほとんどのようです。30代の女性が人間ドックによって見つかりやすい病気には、年齢による体の変化を受けたものが多くなります。
女性の場合、排卵や生理や妊娠、出産といった男性とは違う体のつくりをしています。そのため女性特有の不調や病気があるのはよく知られているところですね。
30代女性が人間ドックで見つけやすい病気を挙げてみましょう。
- 子宮内膜症
- 子宮筋腫
- 卵巣嚢腫
- 乳がん・子宮がん
- 骨粗しょう症
- 甲状腺機能障害
女性は30代になるとホルモンのバランスが徐々に変わり始めます。そのため子宮や卵巣、乳房などに異常が起こるリスクが高まってきます。
特に子宮内膜症や子宮筋腫になる可能性は30代から急激に増加するといわれています。[注1] 悪化すると手術による病巣の摘出や最悪の場合卵巣全摘出といったことにもなりかねません。
また乳がんや子宮がんも年々増加傾向にありますから、喫煙や大量の飲酒を控え、バランスの良い食事を摂り、十分な休息をとるなどの健康的な生活を心がけましょう。[注2]
[注1]参照元:メディカルノート
30代女性の体の実状は
30代の女性は人生の中で最もパワフルに活動している時期です。仕事やプライベートなどに大忙しで、どうしても無理をしてしまう頃でもあります。
でも、実際には20代の頃とはまったく違う体の状態に気付くはずです。朝起きられない、疲れが残る、肌荒れ、ニキビ、生理不順などさまざまな不調がやってきます。これも日常生活にみられる無理や不摂生が原因です。女性の場合、男性ほど飲み会や残業をしない傾向があるとは言え、もともと男性より体力が少ないことに留意しましょう。
また、近年出産年齢が高くなり、30代の出産が増えています。[注3]
しかしようやく妊娠したのに子宮がんが見つかった、など悲しい現実にぶつかる人もいます。妊娠出産は女性にとって大仕事です。万全の体制で臨むためにも体調管理はしっかりとしておきたいものです。病気のリスクを少しでも減らし、異常を素早く見つける人間ドックのメリットは、30代女性にとっては非常に大きいといえるでしょう。
そのためには、定期的な人間ドックの受診は不可欠といえます。以前のデータと比較しながら定期的に受けることで、体の変化を克明に管理することが可能です。そうすれば将来的な病気のリスクを予見することもできますし、初期の子宮筋腫や子宮がんなどの病気が見つかった場合でも早期の発見により、治療しやすくなると言われています。[注4]
[注3]参照元:厚生労働省 出生数の年次推移,母の年齢別
[注4]参照元:国立がん研究センター