お酒好きな方が人間ドックで受けるべき検査
お酒好きの人に起きる健康リスクとは
よく「肝臓の値が…」と聞きますよね。その通りで、アルコールを大量摂取することで、肝臓に大きな負担をかけてしまいます。肝臓に負担をかけることで起きる病気は、「脂肪肝」「アルコール性肝炎」「肝硬変」など、様々なものがあります。
また、飲酒とがんの相関関係についても明らかになってきました。国立がん研究センターの研究 によると、飲酒の量が1日平均3合以上のグループは、時々飲んでいるグループと比べ、がんの発生率が1.6倍という結果になりました。1日3合とは、ビールの大瓶3本、グラスワイン(200ml)6杯ほどなので、かなり多い量ではありますが、1日平均2合ほどでも1.4倍の発生率なので、お酒好きの方は注意が必要です。
ただ、肝臓は「沈黙の臓器」と言われ、ほとんど自覚症状がありません。ですから、お酒の飲み過ぎで、肝臓の不安がある方はできるだけ早く検査を受けることをお勧めします。
お酒好きの人が人間ドックで受けるべき検査は
では、お酒好きの方は人間ドックでどんな検査を受けておくべきなのでしょうか。当然ながら、肝臓の値は検査しておくべきです。
ただ、人間ドックで測定される肝臓の数値は、アルファベットで記されているので、何を指しているのかが分かりにくくなっています。ここで、それぞれを簡単に説明しておきます。
- ALT(GPT):肝細胞に多く存在する酵素。異常があると肝細胞が傷つき血液中に漏れ出す。そのため、この数値が高いと肝臓が損傷している可能性が考えられる。
- AST(GOT):ALT(GPT)と似た働きをするが、肝細胞以外にも存在。AST(GOT)の数値が高くても、ALT(GPT)の数値が低ければ、肝臓以外に異常が発生している可能性が考えられる。
- γ-GTP:肝細胞や腎臓で主に働く。アルコールの大量摂取等により大量に作られると、血液中に漏れ出し数値が上がる。
- ALP:肝臓に存在するほか、胆汁にも含まれる酵素。肝障害により胆汁の流れが悪くなると数値が高くなる。胆石や胆のう炎が起きて胆嚢の排出が妨げられている可能性が高い。
- 総ビリルビン:赤血球が破壊されるときにできる色素。血液中に漏れ出していると、肝硬変、胆管がん、胆石、胆のう炎などの可能性が考えられる。ただ、安静時でも軽く上昇することはある。
また、がんのリスクもあります。アルコールを大量摂取することによるがんは、消化管に集中しているので、それらの検査も併せて行うことが大切です。
東京都内で、土日も人間ドックを受診できるクリニックを調査!
東京都内で、土日に受診でき、検査が半日以内で受けられるクリニック全4院を対象に、
- 検査時間
- 当日中に検査結果がわかるか(医師から結果をもとにした健康指導が受けられるか)
- 身体的負担の少ない、経鼻の胃カメラが受けられるか
を調査しました。
おすすめクリニック4選
- 東京人間ドッククリニック
(コース:胃カメラ・胸部CT付き人間ドック) -
- 検査時間
- 約80分
- 検査結果
- 当日
(検査結果説明:あり)
- 経鼻
- 〇
- 健診会東京メディカルクリニック
(コース:胸腹部) -
- 検査時間
- 2~3時間
- 検査結果
- 2~4週間後(検査結果説明:別日、要予約)
- 経鼻
- 〇
- MYメディカルクリニック
(コース:半日人間ドック) -
- 検査時間
- 2~3時間
- 検査結果
- 約1か月後(検査結果説明:別日、要予約)
- 経鼻
- 〇
- 東京ミッドタウンクリニック
(コース:人間ドック) -
- 検査時間
- 2~3時間
- 検査結果
- 約1か月後
- 経鼻
- 〇