血液検査前の食事がNGな理由
血液は食事の影響を受けやすい
血液検査前に食事を制限される大きな理由は、血液検査の数値が食事の影響を受けやすいからです。正確な数値を測るためには、食事を控える必要があります。
特に血糖値と中性脂肪が変化
食事の前後で特に大きく変化する数値に「血糖値」と「中性脂肪」があります。
血糖値は食後に上がりやすいため、血液検査の前に食事を取ってしまうと基準以上の値が出てしまう場合があります。血糖値が高く出ると糖尿病を疑われ、本来は不要な追加検査が必要となるケースもあるでしょう。
また、中性脂肪も食後に高くなります。中性脂肪が高いと動脈硬化が進み、脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすくなります。血糖値と同様に、中性脂肪も通常よりも高い数値が出てしまうと追加検査や生活指導の対象となってしまいます。
基本は検査の12時間以上前から控える
血液検査を行う場合、基本的に「空腹時採血」と伝えられているのであれば、検査の12時間前から食事を控える必要があります。ただし、検査前日の夕食であっても、脂身の多い肉を大量に食べてしまうと中性脂肪の数値に影響を与える可能性があります。
検査前日は脂肪の多い食事は控えめにして、消化に良いものを選ぶようにしましょう。
人によっては絶食が必須ではない
血液検査は、基本的には胃に何も入っていない空腹時の状態で採血しますが、糖尿病や高脂血症を患っている方は、食事をした後の血糖値を調べるために空腹でない状態(非空腹採血)採血するケースがあります。
その場合は検査前日の夜や検査当日の朝に絶食する必要はありません。
医師に確認し、指示に従って受けるべき
検査に必要な絶食の時間は、採血で何を調べたいのかによって異なります。空腹時採血か非空腹時採血なのかは、必ず検査を受ける前に医師に確認するようにしてください。
また、血液検査は、服用している薬によっても数値に影響を与える場合があります。本来は服薬せずに検査を受けるのが一般的ですが、心臓病や高血圧など毎日の服薬が欠かせない方は、飲まずにいると症状が悪化してしまうこともあります。日常的に薬を服用している方は、検査前の服薬について事前に相談しておくようにしてください。
もし食事をしてしまったときの対応
検査前にうっかり食事をしてしまうと、血糖値や中性脂肪の値が本来の空腹時の数値よりも高くなるおそれがあり、正常な検査結果を得られなくなります。
空腹時採血を指定されているにもかかわらず、もし食事をとってしまった場合は、必ず検査前に担当医師や看護師に申し出て対応を確認するようにしましょう。
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(コース:胸腹部) -
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(コース:人間ドック) -
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