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子宮がん

子宮がんには2種類あり、子宮頸がんと子宮体がんに分けられます。子宮頸がんは「妊娠経験のない女性」に発症しやすく、子宮体がんは「妊娠経験のある女性」が発症しやすいがんです。子宮がんについて詳しく解説していきます。

子宮がん検診とは

子宮がん検診では、女性特有の疾患である子宮がんを調べる検査です。子宮がん検診には2つあり、子宮頸がん検診と子宮体がん検診に分けられます。それぞれの検診の方法や特徴について見てみましょう。

子宮頚がん検診

子宮頸がんの検査方法

子宮頸がんの検診では、子宮頸部を専用のブラシや綿棒で細胞を採取して異常がないか顕微鏡で調べます。子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウィルスの感染や子宮頸がんにかかる確率を知ることが可能です。検査にかかる時間は5分程度で、検査から10日~1ヶ月ほどで自宅に郵送で検査結果が送られてきます。検査費用は地域や医療機関によって異なりますが、目安は10,000円前後です(2017年8月時点・編集チームによる独自調査)。

子宮頸がん検診の対象者

子宮頸がんは性交渉の体験がある女性なら全員対象です。10代であっても受けたほうがよい検査と言えます。子宮頸がんの原因はヒトパピローマウィルスと呼ばれるウィルスで、性交渉により感染。感染してすぐに発症するわけではなく、時間をかけて徐々に進行するため、気づいたときには子宮を摘出する事態になっていることも。子宮頸がんは早期発見で治療を受ければ寛解を目指せるがんと言えます。そのためにも検診を受けることが大切です。

精密検査について

子宮頸がんの検査を受けて何かしらの異常が見られた場合、精密検査を受けることになります。精密検査ではフルポスコープと呼ばれる拡大鏡で子宮の入り口部分を観察し、細胞に異常が見られる部分やがんと思われる部分を切り取り組織診へ。検査による痛みや出血が少ないため身体への負担は少ないです。

検査の流れ

  • 問診
    問診票に月経時の様子を記入します。月経周期・生理痛の有無・月経量・妊娠歴・閉経年齢などをなるべく詳しく書きましょう。問診票をもとに医師による診察が行なわれます。
  • 視診
    子宮頸部に膣鏡を挿入して炎症の有無やおりものの状態を目視確認します。
  • 細胞診
    専用のブラシや綿棒、ヘラなどを使って子宮頸部の細胞を採取します。出血や痛みはほとんどありません。

子宮体がん検診

子宮体がんの検査方法

子宮体がん検診では、経腟超音波検査を使用して子宮内膜に異常がないか調べます。また、細胞診と呼ばれる、子宮の細胞を専用ブラシや綿棒で採取し顕微鏡で調べる方法をとっており、人によっては痛みや出血を伴うこともあるので医師とよく相談をして治療を受けましょう。検査時間は5~10分程度、検査結果は1週間~10日たってから郵送で送られてきます。検査費用は地域や医療機関によって異なりますが、目安は5,000円~6,000円です(2017年8月時点・編集チームによる独自調査)。

参照元:人間ドックなび

子宮体がん検診の対象者

子宮体がんは40~60代と中年以降の女性に多いとされており、タイミングとしては閉経後に発症される方が多いと言われています。子宮内膜を厚くするエストロゲンによって引き起こされると言われています。生理がある時期は子宮内膜が生理によって子宮内部をキレイに掃除されるのに対して、年齢を重ね閉経すると体外へ排出できなくなります。そのため、過剰にエストロゲンの刺激を受け続けた子宮内膜ががんの原因をつくり出し、発症してしまうのです。

参照元:人間ドックなび

子宮体がんの精密検査

子宮体がんの細胞診検査でがんの疑いが見つかった場合、精密検査を受ける必要があります。精密検査では、スプーン状の器具を使って子宮内膜の組織を採取。痛みがある検査のため、麻酔を打たなければなりません。検査後は少量の出血が数日続きますが、徐々に回復していきます。

子宮体がん検診の流れ

  • 問診
    問診票に月経時の様子を記入します。月経周期・生理痛の有無・月経量・妊娠歴・閉経年齢などをなるべく詳しく書きましょう。問診票をもとに医師による診察が行なわれます。
  • 視診
    子宮頸部を膣鏡を使って調べます。炎症の有無やおりものの状態を目視で確認。
  • 内診
    内診では双合診(そうごしん)と呼ばれる両手を使う検査方法で進めていきます。片方の手の指を膣に挿入し、片方の手は腹部を押さえこみ触診。しこりや腫れなどの異常がないか調べます。
  • 細胞診
    専用のブラシや綿棒、ヘラなどを使って子宮頸部の細胞を採取します。出血や痛みはほとんどありません。

子宮がんの予防・早期発見

子宮がんは早期発見で治療しやすい病気です。しかし、自覚症状が少ないため、気づいたころには悪化しているなんてケースも…。どの年代の女性でも子宮がんを発症する可能性があるため、日頃の予防や定期的な検診が大切です。こちらでは、子宮がんについて詳しく伝えるとともに予防や発見方法についてご紹介します。

そもそも子宮がんとはどんな病気か

子宮がんには、子宮の入り口付近にできる子宮頸がん・奥側にできる子宮体がんがあります。どちらも子宮にできるがんですが、がんの性質や原因が異なり発症する年代も違います。2つの子宮がんの違いについて詳しく見てみましょう。

子宮頸がん

子宮頸がんは性体験のあるすべての女性が発症する可能性があるがんです。発症の原因にはヒトパピローマウィルスと呼ばれるイボを作るウィルスが関わっています。ヒトパピローマウィルスは性行為で感染するウィルス。身体の免疫機能が正常であればウィルスを排除できますが、免疫機能が正常に働かなければ少しずつ細胞ががん細胞に侵されていきます。発症してもすぐに症状がでないため、発見時にはかなり進行していたなんてことも。早期発見のためにも、定期的に検診を受けた方がよいと言えるでしょう。

参照元:ロリエ 子宮頸がんセミナー

子宮体がん

子宮体がんは女性ホルモンの1つであるエストロゲンと関わりがあります。子宮内膜を厚くするエストロゲンの過剰な刺激は、子宮体がん発症の原因に。さらに、エストロゲンは脂肪細胞をもとに増加します。高脂肪の食事を摂りがちな人や肥満体型の人は、子宮体がんになりやすいとされています。

生理で子宮内をキレイに掃除できれば良いのですが、閉経後の女性やホルモンバランスが乱れている女性は子宮内膜を自然に取り除いてくれる力がありません。うまく排出されなかった子宮内膜ががんへと変わっていき、子宮体がんを発症してしまうのです。

子宮がん予防のためにできることは?

子宮がんは早い段階での発見と治療で寛解する可能性のあるがんです。こちらでは、子宮がんを予防するための方法をご紹介します。

2年に1回定期検診を受ける

子宮頸がんは発症してもすぐに症状がでません。早期発見のためには、2年に1回子宮がん検診を受けましょう。子宮がんの原因となる異形成と呼ばれる細胞を発見することができます。子宮がんは5~10年と長い時間をかけて少しずつ進行するため、早い段階で異形成を見つけて治療をすれば子宮頸がんの進行を防ぎます。検診の費用は地域によって変わりますが、なかには無料で検診してくれる場合もありますよ。

予防接種を受ける

子宮頸がんの予防に有効なワクチンは、10歳以上であれば接種可能です。半年で3回予防接種を受ければ、より高い効果を発揮します。ただし、予防接種の効果は子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウィルスが体内にいない状態で有効です。ヒトパピローマウィルスは性交渉により感染するため、予防接種を受けるなら性交渉の経験がない女性に限られると言えます。

普段の生活を見直す

子宮頸がんはヒトパピローマウィルスの感染が原因で発症します。ヒトパピローマウィルスが身体に入り込んだときに退治してくれるのが、身体に備わった免疫力です。免疫力を高めるには、体温を上げる必要があります。運動をして筋力を上げて体温向上を目指しましょう。また、食事のバランスも大切です。カロリー摂取量が多い女性は子宮頸がんを発症しやすいと言われています。カロリーを控えて栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

子宮がんの早期発見の重要性

初期の子宮がんであればレーザー治療でがん部分のみを切除できますが、進行すると子宮をすべて摘出しなければならないことも。子宮がんは早い段階で見つけて治療することができれば再び妊娠・出産ができる身体へ戻ることができます。女性なら誰もが子宮がんに掛かる可能性があるので、定期的にがん検診や予防接種を受けていつまでも健康的な身体でいましょう。

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免責事項

このサイトは2015年11月時点の情報をもとに、情報を収集してまとめたサイトです。各サイトからの口コミにはその当時の引用元を表記しておりますが、現在は変更・削除されている可能性もありますので、ご了承ください。正確な情報発信に努めておりますが、最新の情報や詳しい内容については各公式サイトや医師に直接ご確認ください。
【人間ドックについて】
人間ドックは、「自覚症状を持たない病気」や「将来的に病気を引き起こす可能性がある身体の異常」を早い段階で発見し、早期治療や予防を行うための総合的な検査です。
【人間ドックの費用】
クリニックで受ける人間ドックに関する検査は保険適用外となり、治療にかかる費用は全額自己負担となります。また、クリニックによってプランや検査数が異なるため費用が変動します。
【人間ドックにかかる期間】
提供しているクリニックや施設により、日帰りドック・1日ドック・2日ドック・1泊ドックなどさまざまです。実施している内容も異なりますので、詳しくは各クリニック・施設にお問い合わせください。
【副作用・リスクについて】
副作用やリスクなども検査方法によって異なりますので、不明点や不安な部分については、クリニックの医師に相談してから検査をご検討いただくことを推奨いたします。

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