大腸カメラ検査の重要性
大腸カメラ(内視鏡検査)は恥ずかしかったり、下剤がつらかったりと、嫌なイメージを持っている方が多くいらっしゃいます。ただ、日本人が多くかかる「大腸がん」の早期発見にはとても役立つ検査です。大腸カメラ検査について知り、受ける準備をしてみましょう。
大腸カメラ検査とは
大腸カメラ検査は、内視鏡を使用して大腸の内部を直接観察する検査です。内視鏡は細長い管状の機器で、先端には高解像度のカメラが搭載されています。このカメラを肛門から挿入し、大腸の全体を詳細に観察します。[注1]
内視鏡検査によって発見できる病変には、ポリープ、がん、炎症、潰瘍などがあります。これらの病変を早期に発見することで、早期治療が可能となり、治癒率が大幅に向上します。
[注1]参照元:がん情報サービス「大腸がん検診について」
大腸がんの早期発見・早期治療の重要性
大腸カメラは、大腸がんの早期発見・早期治療において極めて重要な検査です。大腸がんは日本国内で非常に発症率の高いがんの一つであり、定期的なスクリーニングによってその発症率を大幅に減少させることが可能です。[注2]
近年の統計を見ても、大腸がんは日本人のがん罹患率の上位に位置しており、毎年多くの人が新たに診断されています。しかし、定期的な内視鏡検査を受けることで、がんの前段階であるポリープを発見・除去し、がんの発生を未然に防げるのです。
[注2]参照元:厚生労働省「大腸がんってなに?」
検査前の準備
下剤の種類とその作用
大腸カメラ検査前には、腸内をきれいにするために下剤を服用します。下剤には、マグネシウム系、オスモット系などの種類があります。これらの下剤は腸内の水分を増やし、便を柔らかくして排出を促します。
具体的な下剤の種類とその作用
- マグネシウム系下剤:腸内に水分を引き込み、便を柔らかくする。
- オスモット系下剤:腸壁を刺激して腸の動きを活発にし、排便を促進する。
服用の際の注意点
下剤の服用後は水分を十分に摂取し、トイレに頻繁に行ける環境を整えておくことが重要です。想像以上にすぐ出したくなります。
検査中の痛みについて
痛みの原因と軽減方法
大腸カメラ検査中に感じる痛みの原因としては、内視鏡の挿入時に空気を充填することや、ポリープの切除などがあります。これらの痛みを軽減するために、現在では二酸化炭素送気システムという技術が用いられています。二酸化炭素は空気に比べて体内に吸収されやすく、膨満感や痛みを軽減する効果があります。
さらに、経験豊富な医師による適切な操作や、鎮静剤の使用も痛みの軽減に寄与します。
麻酔の選択肢
各種麻酔の特徴
大腸カメラ検査では、患者の快適さを確保するために様々な麻酔方法が選択できます。一般的な麻酔の選択肢としては、以下のものがあります。
- 局所麻酔:検査部位に直接麻酔を施し、痛みを局所的に抑えます。
- 鎮静剤:意識は保たれたまま、リラックスした状態で検査を受けることができます。
- 全身麻酔:意識を完全に失わせることで、痛みや不快感を感じることなく検査を行います。
麻酔方法の選び方
麻酔の選択には、患者の健康状態や痛覚の違いが影響します。医師との相談を通じて、最適な麻酔方法を選ぶことが重要です。
検査後のケアと注意点
検査後の一般的な反応と合併症のサイン
検査後は、腸内に残った空気や麻酔の影響で一時的に不快感や腹部の膨満感を感じることがあります。これらは通常数時間以内に改善しますが、まれに起こる合併症のサインにも注意が必要です。
食事と活動再開のタイミング
食事や活動再開のタイミングについては、医師からの指示に従いましょう。一般的には、検査後数時間は軽食を摂り、水分補給をしっかり行うことが推奨されます。
FAQ(よくある質問)
検査はどれくらい時間がかかるのか?
通常、大腸カメラ検査は準備を含めて1〜2時間程度で完了します。
食事制限はいつから始めるべきか?
検査前日の夕食からは消化に良い食事を摂り、検査当日は下剤の服用に合わせて絶食が必要です。
検査後にすぐに運動を再開しても良いですか?
検査後は数時間の安静が推奨されます。激しい運動は避け、体調が戻ってから再開しましょう。
ポリープが見つかった場合はどうなるのか?
ポリープが発見された場合、その場で切除することが多いです。切除されたポリープは病理検査に回されます。
まとめ
定期的な大腸カメラ検査の重要性
大腸カメラ検査は、大腸がんの早期発見・早期治療に不可欠な検査です。検査を受けることで、健康上のリスクを減らし、安心感を得ることができます。定期的な健康管理の一環として、恐れずに検査を受けてみましょう。
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