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心臓ドック

このページでは、心臓ドックを検討している人に向けて、心臓ドックの検査項目の内容や費用相場の情報を紹介。また、心臓ドックで見つけられる病気や受診するメリットなどもまとめています。

心臓ドックの検査項目と発見できる病名一覧

心臓ドックは、心臓病(心疾患)の発生の未然防止や早期治療による重症化の防止を目的とした検査コースの総称です。心臓病に特化した検査内容が備わっており、症状が現れていない早期の心臓病の発見や心臓病のリスクを評価する役割を担っています。

心臓病は、がんや脳血管疾患と並ぶ三大死因と言われており、30~40代の若い世代が心筋梗塞で亡くなるケースも増えています。症状が現れない無症候性心筋虚血によって心筋梗塞や突然死につながることもあるため、心臓ドックで早期発見・早期治療に取り組むことが重要です。

心臓ドックの検査項目(例)

※施設やコースによって、受診できる検査が異なります。詳しくは各施設にお問い合わせください。

検査名 心臓ドック
非造影コース
心臓ドック
造影コース
心疾患 心臓MRI
心臓CT(非造影)
心臓CT(造影)
心臓エコー
心電図
メタボ検査 内臓脂肪CT
メタボリック血液検査 5項目
一般検査 身長・体重・BMI・腹囲・血圧・視力・聴力・血圧脈波検査
血液検査 血液検査33項目
その他 後日検査説明(希望者のみ)

運動負荷心電図検査

運動時に虚血を示す心電図の変化がないかを観察する検査です。検査では胸に心電図の電極を貼り、運動装置を使って心臓に負荷をかけていきます。その状態でも心臓が正常に動作しているかを観察することで、より正確な評価をすることが可能。通常の心電図検査に比べ、不整脈や初期の狭心症を見つけられる確率が高いとされています。

心臓超音波検査(心エコー検査)

超音波を使って、心臓の内部構造や心臓壁の動き、弁膜の状態、血流などをリアルタイムに調べる検査です。ベッドに横向きに寝た状態で胸の上にゼリーを塗り、プロープと呼ばれる装置あてることで画像を取得。取得した画像により、心臓のポンプ機能が正常かどうかの評価ができます。

検査中の息止めが少ないため、高齢の方でも受けられる検査です。ただ、心臓超音波検査では血管内の観察はできないので、血管の狭窄度を検査したい場合は心臓CT検査(冠動脈CT検査)や心臓MRI検査もあわせて受けると良いでしょう。

心臓CT検査(冠動脈CT検査)

放射線を使って、冠動脈の走行や狭心症、心筋梗塞の原因になる血管の狭さ(狭窄度)、血栓の有無などを調べる検査です。放射線を用いることにより、心臓の血管をより詳細に観察することが可能。CT装置のなかには心電図と連動することで、心臓の拍動に合わせてブレの少ない画像を撮影できるものもあります。

心臓MRI検査

電磁波を使って、左室の壁運動や冠動脈の走行、血管の狭さ、血栓の有無などを調べる検査です。放射線を使用する心臓CT検査と違い、被ばくの心配はありません。検査の途中で造影剤の注射を行うことにより、初期の心筋梗塞を見つけられるのが強み。また、心臓の動画撮影もできるため、心不全の評価も行えます。

血圧脈波検査

両手足に専用器具をつけ、脈波や血圧を測定する検査です。検査で出た数値をもとに、心筋が血流を押し込んだり取り込んだりする力や動脈硬化の進行具合を評価できます。両手足に専用器具をつけるため、腕や足にケガをしている人には不向き。また、動脈瘤のある人や深部静脈血栓症のある人は受けられません。そのほかにも、乳がんや婦人科疾患の手術後の人も検査を避けたほうが良いとされています。

血液検査

血液中の脂質や心臓ホルモン値を調べ、動脈硬化・心不全・心筋梗塞のリスクを評価する簡易的な検査です。血中のコレステロール値や肝機能、腎機能などを同時に調べてくれる施設も多く、動脈硬化の進行度の評価にも役立ちます。

血液検査のなかでもBNP検査は、心臓への負担の程度を大まかに調べられる検査項目です。トロポニン検査では、心筋梗塞や狭心症の診断に役立つ心筋の損傷具合を調べることができます。

頸動脈超音波検査(頸動脈エコー検査)

超音波を使って、脳梗塞のリスクになる頸動脈内の血栓の有無や頭につながる血管の詰まりを調べる検査です。検査はベッドに仰向けになり、ゼリーを塗った首に装置をあてるだけと負担が少ないため、脳梗塞や動脈硬化のリスクを調べたい人におすすめ。血管の走行によっては、評価が難しい場合もあります。

見つけられる病気

  • 心筋梗塞
  • 狭心症
  • 心臓弁膜症
  • 心臓腫瘍
  • 心不全
  • 心筋症

心臓ドックの費用相場

  • 2万~5万円

※参照元:人間ドックのミカタ

心臓ドックに使用する検査機器(例)

MRI(磁気共鳴画像)

MRIは、磁気の力を利用して体の断面画像を詳細に描写する検査装置です。心臓ドックでは冠動脈や心筋、心臓弁膜症などの評価に用いられています。

X線を使用しないので医療用被ばくの心配がないのがメリットですが、磁気に反応するため、人によっては検査を受けられないことも。体内に金属が埋め込まれている人や入れ墨・アートメイクをしている人、インプラントをしている人などはMRI検査を受けられない場合があります。

CT(コンピューター断層撮影)

CTは、X線を使って体の断面画像を撮影・画像化する診断装置です。X線を全方位から照射し、収集した情報をコンピューターが解析して体の断層画像を構成する仕組みになっています。

初期のCTは検出器が1列しかないことで撮影に時間がかかり、断面にする位置によっては病変を捉えられないのが欠点でした。より高画質な撮影を目指したヘリカルCTが開発され、さらに2000年頃から短時間で高精細な画像が得られるマルチスライスCTが登場しています。

また、320列の検出器を備えたエリアディテクターCTも開発され、1回転で心臓全体を撮影できることにより、撮影時間の大幅な短縮を実現。長い息止めが必要なくなり、心臓検査の負担軽減に貢献しています。

超音波診断装置(エコー)

対象部位に超音波をあて、跳ね返ってきた超音波を測定することにより体内の様子を画像化する診断装置です。リアルタイムに体内の様子を観察できるため、心筋梗塞や動脈硬化の早期発見に役立っています。また、X線マンモグラフィーと比べて痛みや不快感が少ないことから、女性の乳がん検査にも用いられています。

心臓ドックを受けたほうが良いケース

心臓病のリスクがあるかどうか、下記の内容と照らし合わせてチェックしてみましょう。

  • 生活習慣病にかかっている、喫煙している、または、過去に抗がん剤の投与や放射線治療を受けた
  • 心臓の病気と診断された
  • 血縁関係のある家族に心臓の病気や突然死した人がいる
  • 息切れ、胸痛、胸部不快感、動悸がある
  • 靴をはくときなど、かがみ込んだり、お辞儀の姿勢をすると苦しくなる
  • 夜間に咳が出たり、就寝中や横になったりすると息苦しくなり、起きていると楽になる
  • 夜間おしっこに起きることが多い
  • 1週間で合計2kg以上の急激な体重増加がある
  • 手足がむくむ
  • 手足が冷たく、慢性的な疲れを感じることがある。意識を失ったことがある

また、以下の項目にも複数該当するものがある場合は、虚血性心疾患の発症リスクが高い可能性があります。

  • 30代以上の方(特に50代以上)
  • 男性
  • 高血圧、糖尿病、脂質異常症(高コレステロール症)などの生活習慣病がある
  • 喫煙者
  • 血縁者が心臓疾患で亡くなっている人
  • ストレスが多い

男性は心疾患のリスクが女性の3倍あると言われているため、上記の発症リスクの項目に該当しない場合でも心臓ドックを定期的に受診することをおすすめします。また、もしすでに胸の痛みや不整脈などの自覚症状がある場合は、すみやかに医療機関を受診するようにしましょう。

心臓ドックを受けるメリット

心臓病の早期発見・早期治療につながる

心臓病は一般的に50代以上から急増する病気とされていますが、最近では30~40代でも心筋梗塞で亡くなる人が増えており、今や若い世代にとっても無関係ではない病気です。

心臓ドックを定期的に受診することで心臓病の早期発見・早期治療に取り組めるほか、心臓病による突然死から自分を守ることにもつながります。

心臓病に特化した検査を受けられる

心臓病の初期段階は心臓に負担をかけないと虚血症状(胸の息苦しさなど)が心電図検査に現れにくいことから、健康診断や通常の人間ドックでは見落としてしまう可能性があります。心臓ドックで行われる運動負荷心電図なら、心臓に負荷をかけながら心電図を記録するため、初期の心臓病を評価することが可能です。

心臓病に特化した検査を受けることにより、心臓病の発症リスクの正確な評価や早期発見がしやすくなるメリットがあります。

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東京都内で、土日に受診でき、検査が半日以内で受けられるクリニック全4院を対象に、

  • 検査時間
  • 当日中に検査結果がわかるか(医師から結果をもとにした健康指導が受けられるか)
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おすすめクリニック4選

東京人間ドッククリニック
(コース:胃カメラ・胸部CT付き人間ドック)
検査時間
約80分
検査結果
当日
(検査結果説明:あり)
経鼻

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健診会東京メディカルクリニック
(コース:胸腹部)
検査時間
2~3時間
検査結果
2~4週間後(検査結果説明:別日、要予約)
経鼻

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MYメディカルクリニック
(コース:半日人間ドック)
検査時間
2~3時間
検査結果
約1か月後(検査結果説明:別日、要予約)
経鼻

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東京ミッドタウンクリニック
(コース:人間ドック)
検査時間
2~3時間
検査結果
約1か月後
経鼻

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【人間ドックについて】
人間ドックは、「自覚症状を持たない病気」や「将来的に病気を引き起こす可能性がある身体の異常」を早い段階で発見し、早期治療や予防を行うための総合的な検査です。
【人間ドックの費用】
クリニックで受ける人間ドックに関する検査は保険適用外となり、治療にかかる費用は全額自己負担となります。また、クリニックによってプランや検査数が異なるため費用が変動します。
【人間ドックにかかる期間】
提供しているクリニックや施設により、日帰りドック・1日ドック・2日ドック・1泊ドックなどさまざまです。実施している内容も異なりますので、詳しくは各クリニック・施設にお問い合わせください。
【副作用・リスクについて】
副作用やリスクなども検査方法によって異なりますので、不明点や不安な部分については、クリニックの医師に相談してから検査をご検討いただくことを推奨いたします。

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