超音波診断（エコー）

 体の外から超音波を当てて検査を行う超音波診断。エコーとも呼ばれるこの検査について詳しく解説していきます。

※2019年4月時点の情報です。

超音波診断とはどのようなものか

超音波とは、お腹の外に超音波が出る機器を当て体の内部に向かって超音波を発して行う検査です。

超音波は正確には音、つまり音波のひとつですが、その中でも人の耳には聞こえないくらい高い周波数を超音波と言います。音はものにぶつかると跳ね返る性質を持っています。超音波をお腹の表面に当てると体の中まで通過しますがその時内部にある内臓や骨などいろいろな臓器にぶつかって反射します。その際、ぶつかるものによって反射の度合いが異なるためそれをコンピュータで解析して映像にしたものが超音波診断の原理です。

X線と違って体に影響することはないため、妊婦健診でも使われている検査です。

超音波診断でなにがわかるのか

超音波診断には、検査する位置によって胸部エコーと腹部エコーがあります。胸部エコーは心エコーとも呼ばれ心臓を中心として検査します。腹部エコーは、肝臓や腎臓、膵臓、胆嚢などを中心に検査を行います。

超音波診断によってどのような病気がわかるか、代表的なものをご紹介します。

胸部エコー

• 心筋梗塞
• 心肥大
• 心不全
• 心臓弁膜症
• 心筋症
• 心房中隔欠損症

腹部エコー

• 肝臓…肝血管異常・肝血管腫、脂肪肝、肝腫瘍（悪性、良性）、肝腫瘤、肝内石灰化、肝内胆管拡張、肝内胆管結石、肝嚢胞・肝嚢胞性腫瘍、気腫、慢性肝障害
• 胆嚢…胆管拡張、胆管気腫、胆管結石、胆管腫瘍、胆管壁肥厚、胆泥、胆嚢気腫、胆嚢結石、胆嚢腫瘤、胆嚢腺筋腫症、胆嚢腫大、胆嚢ポリープ、びまん性胆嚢壁肥厚
• 膵臓…膵萎縮、膵管拡張、膵腫瘍、膵石、膵膿胞、膵膿胞性腫瘍、変形、膵肥大
• 腎臓…腎萎縮、腎盂拡張、腎血管筋脂肪腫、腎結石、腎腫瘍、腎腫瘤、腎石灰化、腎膿胞、腎膿胞性腫瘍、変形、腎腫大、水腎症、多発性膿胞腎
• 腹部大動脈・その他…胸水、心嚢水、石灰化、脾腫、脾腫瘍、脾嚢胞、脾嚢胞性腫瘍、脾門部異常血管、脾門部腫瘤、腹水、副脾、腹部腫瘍、腹部大動脈瘤、リンパ節腫大

女性の場合には子宮の検査にも用いられ、子宮筋腫などの診断に活用されています。

超音波診断のデメリット

多くの病気の診断に役立つ超音波診断ですがデメリットもあります。

音波は一方向性の波長なのでどうしても超音波が到達しにくい場所があるのです。つまり内臓の裏側に隠れている臓器や奥深くにある部位については診断が難しいことがあります。

肝臓などに隠れている膵臓は特に到達しにくいために画像で見えづらい状態で診断が難しくなります。

また、超音波の画像はモノクロで素人目にはわからないような画像です。診断する先生の熟練した観察眼がモノをいう検査とも言えます。

都内でエコーに対応した人間ドックを行っているクリニック

東京人間ドッククリニック

豊富な実績数を誇る人間ドック・健康診断専門のクリニック。メタボリックシンドロームと癌の検診に重点を置き、かつ重要な検査は院長自らが行っています。短時間で終わるリーズナブルな「標準人間ドック」コースが人気。

東京人間ドッククリニックの基本情報

慶応義塾大学病院

言わずと知れた、日本を代表する総合病院。他の診療科と同様に予防医療にも非常に熱心な総合病院として知られ、2012年には予防医療センターを設立。エコー、CT、MRIなど、人間ドック・健康診断に必要な設備の大半を取り揃えています。

慶応義塾大学病院の基本情報

四谷メディカルキューブ

一般外来のほかに、女性専用外来と人間ドック外来を併設しているクリニック。開院以来、特に予防医療に力を入れており、エコーはもとより、CT検査とPET検査の精度で有名。

四谷メディカルキューブの基本情報

イーク丸の内

女性医師・女性スタッフによる、女性のためのクリニック。人間ドックを中心に、婦人科健診と一般外来診療などに対応していますが、あくまでも受診者は女性限定です。エコーやマンモグラフィーなど、女性の予防医療のための設備が充実。

イーク丸の内の基本情報

東京共済病院

内科系から外科系まで、豊富な診療科を有する東京共済病院。地域に根差した総合病院として、疾病の治療はもちろん、予防医療にも力を入れている点が特徴です。エコー、MRI、胃カメラ、CTなど、多彩な健診設備を導入。

東京共済病院の基本情報

超音波検査を受けられるおすすめ人間ドック

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