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尿検査

このページでは、人間ドックの検査項目にある「尿検査」について解説しています。尿検査とはなにか、尿検査でどんな病気がわかるのかについてまとめました。

※2020年9月時点の情報です。

尿検査とはどのようなものか

尿検査では採った尿の中の成分を調べることで、腎臓や肝臓に関する病気や結石、糖尿病などの兆候を知ることができます。尿は人間ドック当日の朝に患者さん自身で採り、クリニックまで持参します。

尿検査の注意点としては「検査前日夜にビタミンを含む飲み物を摂取しない」ことが挙げられます。摂取によって尿の成分に影響が出て、正しい結果を得られないことがあるからです。また、採尿では出始めの尿ではなく「中間尿」を採ります。出始めの尿にはばい菌が多く含まれていることもあり、本来の尿の成分を知るためには中間尿が望ましいのです。

また、採った尿は時間と共に細菌繁殖や成分分解の恐れがあります。そのため前日などに採尿しておくのではなく、人間ドックを受ける当日に採るようにしましょう。

尿検査でなにがわかるのか

尿検査では「尿蛋白」「尿糖」「尿沈渣(にょうちんさ)」「尿潜血」「尿比重」について調べます。これによって腎臓の病気や尿路感染症、尿路結石、前立腺肥大症や膀胱がんなどの病気のサインを見つけることができます。また、尿糖によって糖尿病を、尿ウロビリノーゲンによって肝機能異常などを見つけることも可能です。

尿検査でわかる主な病気や症状は以下の通りです。

  • 腎機能障害
  • 急性腎炎
  • 慢性腎炎
  • 腎不全
  • 尿路感染症
  • 尿路結石
  • ネフローゼ症候群
  • 前立腺肥大症
  • 膀胱がんなどの尿路悪性腫瘍

検査項目によってわかる病気や症状

  • 尿蛋白
    尿中の蛋白が多い場合は腎臓の病気や尿路疾患の可能性があります。ただし疲労時や生理中による蛋白尿の場合もあります。
  • 尿糖
    尿の中に糖分がある場合、糖尿病や甲状腺機能亢進症、腎性糖尿が疑われます。
  • 尿沈渣(にょうちんさ)
    尿を遠心分離器にかけて沈殿物を調べます。尿の中の血球成分や細胞の数、また性状などを調べることで尿路系疾患や腫瘍、尿路感染や腎炎ネフローゼ症候群などがないか確認します。
  • 尿潜血
    試験紙を尿に浸し、尿の中に血が混じっていないかを調べます。血尿であっても多くは無症候性で問題ない場合が多いものの、陽性の場合は尿路結石や膀胱炎、糸球体腎炎の可能性もあるため再検査にて詳しく調べます。
  • 尿比重
    蒸留水に対する尿の比重を調べる検査です。高比重は糖尿病や脱水症が疑われ、低比重の場合は腎不全、尿崩症などが疑われます。
  • 尿糖
    尿の中の糖分を調べます。尿中に糖分が漏れ出ると陽性になり、糖尿病や甲状腺機能亢進症、腎性糖尿などが疑われます。
  • 尿ウロビリノーゲン
    尿の中のウロビリノーゲンという成分を測る検査です。試験紙を尿につけることで陰性あるいは陽性にならないかを調べます。基準値は弱陽性のため陽性だと急性肝炎や慢性肝炎、肝硬変、溶血性黄疸などが疑われ、陰性の場合は胆汁うっ帯や閉塞性黄疸などが疑われます。

尿検査のデメリット

尿検査は患者さんにとって痛みもなく、尿を採って提出するだけでよいためデメリットはあまり考えられません。ただ尿検査は当日朝に自分で採らなければならないうえ、採尿前日にビタミンを含む飲料を控えるよう注意が必要です。

また、尿検査では腎臓や肝臓の病気、尿路系の疾患等さまざまな病気のサインを見つけることができますが、尿検査だけでは病気の判断ができません。疲れや生理、下痢などが検査結果に影響することもあり、患者さんの状態を考慮したうえでの診断が必要です。

都内で尿検査に対応した人間ドックを行っているクリニック

野村病院

昭和35年から人間ドックを開始した実績をもち、日帰り人間ドックや1泊人間ドックをおこなっています。尿検査はいずれのコースでも実施していますが、尿沈渣は尿蛋白または尿潜血検査において陽性の場合のみ実施しています。

野村病院の基本情報

所在地 東京都三鷹市下連雀8-3-6
アクセス JR中央線「吉祥寺」駅からバス利用
診療時間 9:00~16:30
※日曜・祝日・年末年始休診
問い合わせ先 0422‐47-4848

聖路加国際病院

日本においていち早く人間ドックをスタートしたといわれている聖路加国際病院。すべての人間ドックコースで尿検査をおこなっていますが、沈渣に関しては宿泊ドックのみを対象としています。宿泊ドックは2泊・3泊・1週間と種類も充実しているため、チェックしてみてはいかがでしょうか。

聖路加国際病院の基本情報

所在地 東京都中央区明石町9-1
アクセス 東京メトロ日比谷線「築地」駅より徒歩7分
診療受付時間 8:30~17:00
※日曜・祝日休診
問い合わせ先 03-5550-7081

Kクリニック山王

人間ドックにて得た結果をデータ化して保存し、各科や慶応義塾大学病院放射線科との連携を可能にしているKクリニック山王。尿検査は半日ドックと日帰りドックにて対応しており、尿沈渣も検査してもらえるためより詳しく検査することが可能です。

所在地 東京都大田区山王2-19-2
アクセス JR「大森」駅より徒歩6分
診療時間 9:30~19:00
※土曜午後・日曜・祝日休診
問い合わせ先 03-5718-0810

四谷メディカルキューブ

充実した設備と医師による精度の高い検査診断が可能な四谷メディカルキューブ。尿検査は総合健診コース(1泊・2泊)にておこなっており、尿蛋白や糖・潜血・ケトン体などを調べます。沈渣もおこなっていますのでより詳しい検査内容が期待できるのではないでしょうか。

四谷メディカルキューブの基本情報

所在地 東京都千代田区二番町7-7
アクセス JR中央線「四ツ谷」駅より徒歩約5分
診療時間 月~土9:00~17:00
※日曜・祝日・年末年始休診
問い合わせ先 03-3261-0412

気になる病気から探す!
東京都内で受診できる
人間ドック施設3選

気になる病気や体調の不安を解消するためには、自分に合った検査内容が揃った人間ドック施設を選ぶことが大切です。
東京都内には、専門的な検査を受けられる施設がたくさんあります。
ここでは、会社指定の人間ドックではカバーしていない検査を受けられるおすすめの人間ドック施設を3つご紹介します。

遺伝や喫煙などによる病気
がん、脳卒中など

東京人間ドッククリニック

東京人間ドッククリニック

画像引用元:東京人間ドッククリニック
https://www.e-dock.jp/

おすすめコース

プレミアム人間ドック(全身MRI)

検査内容:基本検査、血液検査、腫瘍マーカー、胸部レントゲン、胸部CT、腹部エコー、胃カメラ、心電図、MRI(脳ドック)、内臓脂肪CT、全身MRIなど

検査へのこだわり

健康診断の胸部レントゲン撮影で完治できるうちに診断することが難しい致死率の高い肺がん。完治できる可能性の高い初期段階で診断できるよう胸部CTを標準検査にしている。

生活習慣が関与した病気
糖尿病、脂質異常症など

東京都済生会中央病院

東京都済生会中央病院

画像引用元:東京都済生会中央病院
https://www.saichu.jp/ningen-dock/medical-exam-center/about/

おすすめコース

メタボリックドック

検査内容:基本検査、アディポネクチン+インスリン採血、血液検査、胸部CT、腹部CT、胃内視鏡検査、上腹部超音波検査、肺機能検査、心電図、頚動脈超音波検査など

検査へのこだわり

治療に必要な知識習得のため、糖尿病教育入院を実施する総合病院が併設。検査結果によって生活習慣の改善が必要な場合でも医療の提供ができる

女性特有の病気
乳がん、子宮頸がんなど

東京メディカルクリニック

東京メディカルクリニック

画像引用元:東京メディカルクリニック
https://www.dock-tokyo.jp/

おすすめコース

プラチナレディースドック

検査内容:基本検査、子宮細胞診検査、マンモグラフィ検査、
乳腺エコー検査、心電図、頭部MRI、頭部MRA、
生活習慣病リスクAI検査など

検査へのこだわり

毎月、受診者を女性のみに限定したレディースデイを設け、男性と同じ検査フロアにならないよう配慮。また身体計測や婦人科の検査などは、女性の医師・スタッフが対応。

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【人間ドックについて】
人間ドックは、「自覚症状を持たない病気」や「将来的に病気を引き起こす可能性がある身体の異常」を早い段階で発見し、早期治療や予防を行うための総合的な検査です。
【人間ドックの費用】
クリニックで受ける人間ドックに関する検査は保険適用外となり、治療にかかる費用は全額自己負担となります。また、クリニックによってプランや検査数が異なるため費用が変動します。
【人間ドックにかかる期間】
提供しているクリニックや施設により、日帰りドック・1日ドック・2日ドック・1泊ドックなどさまざまです。実施している内容も異なりますので、詳しくは各クリニック・施設にお問い合わせください。
【副作用・リスクについて】
副作用やリスクなども検査方法によって異なりますので、不明点や不安な部分については、クリニックの医師に相談してから検査をご検討いただくことを推奨いたします。

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