60代の男性
このページでは60代の男性が人間ドックを受けると見つかりやすい病気、さらには60代の男性が人間ドックを受ける意義を紹介しています。
60代の男性が人間ドックを受けると見つかりやすい病気
60代は身体の変化を感じやすい年代です。精神的にも変化を感じやすい年代といえるでしょう。
昔に比べると活動的な方が増えていることは事実ですが、それでも年齢とともに病気は見つかりやすくなります。「まだまだ元気!」と考えて、健康診断や人間ドックを疎かにしていると気づかない間に重大な病気が進行していたということもあるので注意しましょう。
60代の男性が人間ドックを受けると見つかりやすい病気として、糖尿病・高血圧・脂質異常症・心疾患・脳血管疾患・呼吸器疾患・悪性腫瘍などが挙げられます。
これらの中、特に身近な病気といえるのが、糖尿病・高血圧・脂質異常症です。厚生労働省が発表している「平成28年国民生活基礎調査」によると、60~69歳男性の通院者率(人口1,000人対)は、糖尿病122.8、高血圧251.9、脂質異常症80.2となっています[注1]。
ちなみに狭心症・心筋梗塞の通院者率は39.7、その他の循環器系の病気の通院者率は32.6、悪性新生物の通院者率は15.0です。糖尿病・高血圧・脂質異常症は、さまざまな病気のリスクを高める恐れがあります。人間ドックなどで把握して、しっかりと管理しましょう。
[注1]参照元:厚生労働省「平成28年国民生活基礎調査の概況(統計表)」【PDF】
60代男性の身体の実情は?
続いて60代男性の死因順位を見ていきましょう。厚生労働省が発表している平成30年度の「人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、60~64歳代男性、65~69歳男性の死因トップ3[注2]はいずれも以下の内容でした。
- 1位:悪性新生物(腫瘍)
- 2位:心疾患
- 3位:脳血管疾患
また、上記死因における60代男性の死亡者数(60~64歳代男性、65~69歳男性の死亡者数合算)[注3]は以下になります。
- 悪性新生物(腫瘍):39,561人
- 心疾患:12,218人
- 脳血管疾患:6,111人
[注2][注3]参照元:厚生労働省「平成30年人口動態統計月報年計(概数)の概況」【PDF】
悪性新生物(腫瘍)により命を落としている方が多いことがわかります。悪性新生物(腫瘍)とは、いわゆる「がん」で、かつては不治の病といわれていました。しかし、近年では早期発見・早期治療により寛解を目指せる時代になっています。そのため、定期的に人間ドックを受診して悪性な腫瘍が無いかチェックすることが大切です。
人間ドックでは悪性新生物はもちろん、心疾患、脳血管疾患、糖尿病、高血圧、脂質異常症などをまとめて調べられます。さまざまな検査を受けて、病気を早期発見するとともに、健康維持のポイントがわかる点が魅力です。60代の男性は、健康寿命を延ばすため定期的に人間ドックを受けましょう。