CT(コンピュータ断層)

コンピュータを使って、体の内部を輪切りにしたような画像にして診断できるCTスキャン。意外に知らないCT検査とはどのようなものかを解説します。

CTの仕組みとは

CTスキャンはレントゲンと同じような検査で、体にX線を通すことで診断します。

一般的なレントゲン撮影では、一方向しかX線を照射しないのでその画像は同じ方向から見た平面上でしか確認できません。しかし一方向からではどうしても確認できない病気や異変があります。そこで360℃の方向からX線を照射してそこから得た全方向からの情報をコンピュータによって処理することで、照射した部位の中の状態まで確認できるようにしたものがCTスキャンです。

よく「輪切り」と表現されたり「断層写真」と言われるのは、体をスライスしたような画像で内部まで見ることができるためこう表現されるのです。

CTスキャンでわかることは

CTスキャンは体のさまざまな部位に活用されています。

頭や胸、お腹など外からではわかりにくいあらゆる部位に使うことができます。

中でも体の最も大事な器官が集まっている胸部や内臓が入っている腹部では隠れている病変を見つけ出すことに大きく役立ちます。

例えば胸部CTでわかることとしては、心臓や大動脈、肺や気管支などにある病変の診断に役立ちます。特に肺がんの診断には不可欠な検査となっています。CT画像では、がんになっている部分は白くはっきりとした影になって写るため、がんの大きさや広がり具合などもわかります。炎症のある部分はぼんやりとした影に写ります。また、空洞や塊、大きさの異常などさまざまな情報を得て病気の診断に活用することになります。

胸部CTで主に見つかる病気としては、肺がんや肺炎、肺気腫、肺結核、気管支拡張症などがあります。

また心臓を中心に検査する心臓CTでは、心臓の弁や心膜、心筋、大動脈などの検査を行い、異変を見つけることができます。

腹部では、肝臓や腎臓などにできたがんや結石、胆嚢炎や膵炎、大動脈瘤などの診断に使われます。膵臓や胆嚢などの内臓にできたがんは診断しづらいためCTによる診断は大変有効な手段となります。腹部CTでは、肝臓がんや胆嚢がん、胆道がん、胆石、胆嚢炎、肝硬変、膵炎、大動脈瘤などがわかります。

必要に応じて造影剤を点滴で注入した上で、造影CTスキャンを行うこともあります。

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